商品の説明

北見黄玉ねぎ《訳ありセール》

今冬の大雪の影響により、生産者の貯蔵庫から玉ねぎを取り出すことができず、 入荷が大幅に遅れておりましたが、このたび北見黄玉ねぎが入荷いたしました。

北見黄玉ねぎは、もともと越冬ができない在来種のため、 この時期は発芽が進みやすく、皮むけや変形が見られるもの、 またごく一部に芯の傷み（芯腐れ）が含まれる場合がございます。 そのため今回は訳あり品としての販売となります。

傷みのある部分は取り除いてからお使いください。
なお、発芽が進んだ玉ねぎの芽もお召し上がりいただけます。 捨ててしまうのはもったいない部分ですので、 出てきた芽は長ねぎのように刻んで、炒め物や薬味などにご活用ください。

サイズは2L・LM・MSなどが混在したフリーサイズとなります。

昔ながらの伝統の玉ねぎ「北見黄」

話は、北海道に初めて玉ねぎが導入された明治時代にさかのぼります。 日本で初めて玉ねぎ栽培が始まった当時の品種は、札幌周辺で栽培されたことから 「札幌黄」と名付けられました。

この札幌黄を北見地方へ持ち込んだのが、 「太陽のトマト・きゅうり」で知られる瀬野さんのご先祖にあたる方々でした。

札幌黄を道東の気候に合うよう、 自家採種を繰り返し、良いものだけを選抜・固定していったのが、 この「北見黄玉ねぎ」です。

北見地方は寒暖差が大きく冷涼なため、 実がやわらかく、辛味と甘味のバランスに優れ、 煮たり焼いたりすると甘さが一層引き立つ、特徴的な玉ねぎに育ちました。

その一方で、発芽率が低く貯蔵性も良くないため、 収量が多く保存性に優れたF1品種へと移行が進み、 現在では北見黄を栽培する農家は3件ほどとなっています。

将来に残したい想い

北海道訓子府町の植田農園さんは、 この北見黄玉ねぎを「将来に残したい在来種」として、栽培を続けています。

農薬不使用・化学肥料不使用。
米ぬかと基土銀河のみを使用した有機質栽培で、 病気に弱い品種のため、機械は使わず、 植え付けから収穫まですべて手作業。 草取りも欠かさず、手間を惜しまず大切に育てられています。

甘くやわらかな味わい

りんごのような食感で、甘くやわらかいため、生食にもおすすめです。 ぜひ薄くスライスしてサラダでお試しください。
炒め物、揚げ物など、どんな料理にもよく合い、 札幌のこだわりのレストランでも重宝されています。

北見黄玉ねぎのお取り扱いについて

北見黄玉ねぎはF1種ではなく、 北海道に初めて導入された在来種の玉ねぎです。 辛味成分が少なく甘みがあり、実がやわらかい反面、 貯蔵性は一般的なF1種より劣ります。

保管の際は、ネットに入れて風通しの良い場所に吊るしてください。
中が黒くなっている場合（芯腐れ）は、 その部分をしっかり取り除いてからお使いください。